フォロワーは増えても、なかなか“選ばれる”農家にはなれない。
その違いは「伝え方」と「一貫性」にあります。
この記事では、プロフィールの作り方、発信内容、写真や言葉のコツなど、信頼される農家になるためのSNS活用法を紹介します。
前回の記事では、「農家にこそSNS発信が大切な理由」をお伝えしました。
今回はその続きとして、どうすれば“選ばれる農家”になれるのかを掘り下げていきます。
SNSでただ投稿を続けるだけでは、フォロワーは増えても「この人から買いたい」とは思ってもらえません。
信頼を得て“選ばれる”ためには、いくつかのポイントがあります。
◆ 「誰に」「何を」伝えたいかを決める
SNSで発信を始める前に、まず考えたいのがこの2つ。
- 誰に向けて発信しているのか
- 何を伝えたいのか
たとえば、
- 「都会の若い世代に、米づくりのリアルを伝えたい」
- 「同じ地域で農業を始めた人と情報交換したい」
- 「お米を買ってくれるお客さんに安心を届けたい」
といった目的を決めておくと、投稿の方向性がブレにくくなります。
目的がはっきりしている人ほど、見る側も「この人は何をしているのか」が分かりやすく、自然と信頼が生まれます。
◆ プロフィールで印象を作る
SNSで最初に見られるのは「投稿」よりも「プロフィール」です。
ここで信頼を感じてもらえなければ、フォローにも購入にもつながりません。
プロフィールで意識したいポイント:
- 名前に地域や肩書きを入れる(例:朝倉の米農家|名前)
- 一言で“何をしている人か”を明確にする
- 顔写真や作業風景の写真を使う
- 発信内容の方向性を示す(例:「米づくりの裏側を発信中」など)
「この人はどんな人?」がすぐ分かるプロフィールは、安心感につながります。
◆ 投稿には「一貫性」と「温かさ」を
“選ばれる農家”のSNSには、どれも一貫性があります。
どの投稿を見ても「この人らしさ」が感じられるのです。
一貫性を出すには——
- 写真の色味や構図をそろえる
- 投稿のテーマを3つほどに絞る(例:作業・風景・想い)
- 文体を変えない(「です・ます」など)
また、どんな投稿にも温かさがあると印象が良くなります。
たとえば、
「今日も田んぼに行ってきました」よりも
「朝の田んぼは冷たい空気が気持ちよくて、手がかじかみながらもなんだか嬉しいです」
のように、“人の気持ち”が伝わる言葉を添えるだけで、印象が変わります。
◆ 写真は「リアル+清潔感」を意識
SNSでは写真の印象が大きく左右します。
農業のリアルを伝えつつ、「見ていて気持ちいい」写真を意識しましょう。
ポイントは、
- 朝や夕方など自然光で撮る
- 作業の“手元”や“表情”を入れる
- 余計なものを入れずシンプルにする
- スマホでも構図を意識(田んぼの奥行きなど)
特別なカメラがなくても、構図と光を意識するだけで印象がぐっと上がります。
◆ コメントやDMは「小さな信頼づくり」
SNSは発信だけでなく、会話の場でもあります。
コメントへの返信やDMでのやり取りは、実はとても重要。
「丁寧な対応だった」
「返信が早くて嬉しかった」
——そう感じてもらえるだけで、印象は大きく変わります。
SNS上でのやり取りも、実際の接客と同じように「信頼づくり」だと思うと、自然に行動が変わっていきます。
◆ 継続するためのコツ
多くの人がSNSを始めても、続かない最大の理由は「反応が少ない」こと。
でも、最初は誰でもそうです。
コツは、“誰かに見てもらうため”ではなく、“自分の記録として投稿する”意識。
作業の記録、季節の変化、感じたこと——
後から見返すと、自分自身の成長記録になります。
続けることで少しずつ反応が増え、やがてそれがファンや購入につながります。
◆ まとめ
SNSで“選ばれる農家”になるには、
- 誰に何を伝えるかを決める
- プロフィールで安心感を与える
- 一貫性と温かさを持つ
- 写真とやり取りで信頼を築く
この4つを意識するだけで、投稿の見え方が大きく変わります。
SNSは「うまくやる」より「誠実に続ける」こと。
それが一番の信頼につながるのだと思います。




コメント