米農家はどこまで自家消費で得をしているのか?家計目線でリアルに計算してみた

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結論:自家消費は「副収入」ではなく、確実に効く家計防衛策

米農家の自家消費は、
売上にはならないが、確実に家計を楽にする効果がある

ただし、
「作ってるから得してるはず」
「米代がタダになるから大きい」
と感覚で語ると、実態が見えなくなる。

自家消費の価値は、
どれだけ食べて、いくらの米を買わずに済んだか
これだけで決まる。

今回は、家計目線で
「米農家はどこまで自家消費で得をしているのか?」
を冷静に整理してみる。


前提:一般家庭は1年でどれくらい米を食べているのか

まずは前提条件をそろえる。

一般的な米の消費量(目安)

  • 1人あたり:年間 約60kg
  • 4人家族:年間 約240kg

市販米の価格帯(平均)

  • 5kgあたり 2,000〜2,500円
  • 1kgあたり 約400〜500円

今回は中間をとって
1kg=450円で計算する。


整理表:自家消費による家計削減額はいくらか?

4人家族で自家消費した場合

項目数値
年間消費量240kg
市販価格換算約108,000円
家計削減額約10〜11万円/年

2人家族の場合

項目数値
年間消費量120kg
市販価格換算約54,000円
家計削減額約5〜6万円/年

つまり、
自家消費だけで年間5万〜11万円分の現金支出が消える
これがリアルな数字。


解説①:自家消費は「見えにくい収入」だが、効果は確実

自家消費のやっかいな点は、
お金が入ってこないから価値を軽視しがちなところ。

でも実際は、

  • 給料が増える
  • 支出が減る

家計的には同じ効果。

特に、

  • 子育て世帯
  • 食費がかさむ家庭

では、
毎月の米代がほぼゼロになる安心感はかなり大きい。


解説②:ただし「作りすぎ=得」ではない

ここが勘違いされやすいポイント。

自家消費で得をする上限は、
自分たちが食べる量まで

それ以上作っても、

  • 余る
  • 古米になる
  • 安く処分する

となれば、
自家消費としての価値はほぼゼロ。

つまり、

自家消費は「多いほど得」ではなく
「適量で最大化するもの」


解説③:自家消費は小規模米農家と相性がいい

自家消費のメリットが一番効くのは、
2反〜5反くらいの小規模米農家

理由はシンプルで、

  • 売上はそこまで大きくない
  • でも家計削減効果は規模に関係なく効く

利益17万円/反の話をしても、
そこに +10万円分の自家消費効果 が乗ると、
体感はかなり変わる。

「現金収入+生活コスト削減」
この両輪があるから、小規模でも続けやすい。


解説④:自家消費は“おまけ”ではなく戦略の一部

自家消費を
「どうせ食べるから」
「余った分を食べてるだけ」
と考えると、価値を取りこぼす。

むしろ、

  • 家計防衛
  • 食費の固定費カット
  • 米価変動リスクの回避

という意味では、
かなり堅実な戦略

特に米価が上がった年ほど、
自家消費のありがたさは後から効いてくる。


まとめ:米農家の自家消費は、静かに効く

米農家の自家消費は、

  • 派手ではない
  • 収入にも見えにくい

でも、

  • 年間5万〜11万円
  • 確実に家計を楽にする

この効果は無視できない。

大事なのは、

  • 作りすぎない
  • 食べきれる量を前提に考える
  • 「利益+家計削減」で全体を見る

自家消費は、
米農家にとって最も確実で、ブレないメリット

次に見るべきは、
「この余剰分をどう活かすか」。
直販・譲渡・加工――
そこから、また戦略が分かれていく。

にじいろ商店

こんにちは。
高校卒業後、10年の土木経験を経て28歳で独立。
大好きだった祖母が残した田んぼを継ぎたいと思い31歳から兼業で米農家の道へ。
農業知識0から米農家へ、どんなものがたりが待ち望んでいるのか。
毎日楽しみながら投稿してます。

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