結論:米農家が儲かってないフリをするのは“自己防衛”
結論から言うと、
米農家が「儲かってない」「全然残らない」と言うのは、
本当に赤字だからとは限りません。
多くの場合それは、
- 人間関係を壊さないため
- 余計な期待を背負わないため
- 自分の首を絞めないため
の自己防衛です。
前提:農家の「儲かってない」は数字の話とは限らない
ここが誤解されやすいポイントですが、
- 利益が出ている
- 現金が残っている
これと
「儲かっていると感じるか」
は別物です。
米農家は、
- 年1回の収入
- 天候リスク
- 地域の目
この3つを同時に背負っています。
だから、
たとえ黒字でも
簡単に「儲かってます」とは言いません。
米農家が儲かってないフリをする理由
| 理由 | 本音 |
|---|---|
| 周囲の目 | 目立ちたくない |
| 期待回避 | 頼られたくない |
| 税金 | 余計な負担を増やしたくない |
| リスク | 来年は分からない |
| 農家文化 | 昔からのクセ |
① 儲かっていると言うと、空気が変わる
田舎・農村あるあるですが、
- 「景気いいね」
- 「じゃあ少し安くして」
- 「手伝ったんだから分けて」
一気に距離が縮まります(悪い意味で)。
儲かっている=余裕がある
と見なされると、
- 無償労働
- 値引き圧
- 期待
がセットでついてきます。
だから最初から
「全然ですよ〜」
と言っておく方が楽。
② 来年も同じとは限らない恐怖
米作りは、
- 天候
- 病害
- 台風
で簡単に状況が変わります。
今年うまくいっても、
来年は赤字かもしれない。
この不安がある限り、
「儲かってる」とは口が裂けても言えません。
③ 税金・補助金の目が気になる
これはかなり現実的な理由です。
- 儲かっている
- 余裕がある
と思われると、
- 税金
- 補助金の扱い
- 周囲の視線
が変わると感じる人は多いです。
特に小規模農家ほど、
「余計なことを言わない」
を選びます。
④ 農家は基本、苦労話で会話する文化
農家同士の会話って、
- 今年暑すぎ
- 全然ダメ
- 病気出た
こういう話がデフォルトです。
逆に、
- 今年は順調
- 思ったより残った
と言うと、
ちょっと浮きます。
これは性格というより
文化に近い。
⑤ 本当に「楽に儲かる仕事」ではない
これは誤解してほしくない部分ですが、
米農家はたしかに利益が出る年もあります。
ただし、
- 年間通して気が休まらない
- 判断ミスが1年分返ってくる
- 失敗のリスクが大きい
このプレッシャー込みで考えると、
「儲かってる!」と言う気分にならない
というのが本音です。
「儲かってない=やる価値がない」ではない
ここが一番大事なポイントです。
米農家が
「儲かってない」と言うと、
→ じゃあやめた方がいい?
と思われがちですが、違います。
- 大赤字ではない
- 生活は回っている
- 続ける意味がある
この状態でも、
農家は普通に
「全然儲からん」と言います。
これから始める人が勘違いしなくていいこと
- 農家の言葉は額面通り受け取らない
- 「儲かってない=破綻」ではない
- 本音と建前が混ざっている
むしろ、
本当に危ない人ほど
何も言わずに消えます。
まとめ:農家の「儲かってない」は防御の言葉
- 儲かってないフリは自己防衛
- 人間関係・不安・文化が理由
- 黒字でも普通に言う
米農家の言葉は、
数字ではなく
感情と環境込みで理解するものです。
これを知っているだけで、
農家の話の見え方は
かなり変わります。

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