結論:米農家がやめたくなるのは「失敗」ではなく、想定不足が原因
米農家がやめたくなる瞬間は、努力不足や根性論ではありません。
多くの場合、始める前に想像していた農業と、現実とのギャップが原因です。
逆に言えば、やめたくなるポイントを事前に知っておけば、回避・軽減は十分可能です。
前提:この記事の対象
- これから米作りを始めたい人
- 1〜10反ほどの小規模米農家
- 副業・兼業で米作りを考えている人
大規模専業農家の話ではなく、**「普通の人が始めた場合のリアル」**に絞って書いています。
米農家がやめたくなる瞬間
| やめたくなる瞬間 | 主な原因 | 多い時期 |
|---|---|---|
| ① 思ったより利益が出ない | 収支の甘い見積もり | 1年目 |
| ② 作業がきつすぎる | 体力・暑さ・泥作業 | 田植え〜夏 |
| ③ 天候で全てが狂う | 自分でコントロール不可 | 毎年 |
| ④ 時間が奪われる | 休日・家族時間の減少 | 通年 |
| ⑤ 周囲に理解されない | 孤独・相談相手不足 | 2年目以降 |
やめたくなる瞬間①:思ったより利益が出ない
「米は作れば儲かる」と思って始めると、ここで心が折れます。
実際は、機械代・資材費・乾燥調製費が想像以上に重く、初年度は特に利益が残りにくいです。
これは失敗ではなく、初年度は利益が出にくい構造だから。
最初から「1年目は経験値を買う年」と割り切れるかが分かれ道になります。
やめたくなる瞬間②:作業が想像以上にきつい
田植えや稲刈りはイベント感がありますが、
本当にきついのは 夏の管理作業 です。
- 真夏の草刈り
- 泥の中での補修作業
- 暑さ+虫+湿気
ここで「農業=のんびり」の幻想が壊れます。
体力に不安がある人ほど、作業量を増やしすぎないことが重要です。
やめたくなる瞬間③:天候で努力が無駄になる
台風・長雨・高温障害。
どれだけ真面目に管理しても、天候一発で収量が落ちることがあります。
ここで重要なのは、
「農業は自分でコントロールできない要素が多い」と受け入れられるかどうか。
完璧主義な人ほど、精神的にきつくなりがちです。
やめたくなる瞬間④:時間を持っていかれる
米作りは「忙しい時期が集中する」のが特徴です。
その時期は、
- 休日が潰れる
- 家族との予定が組めない
副業・兼業の場合、仕事+農業+家庭のバランスが崩れやすくなります。
続けられる人は、最初から「全部は完璧にできない」と理解しています。
やめたくなる瞬間⑤:周囲に理解されない
意外と多いのがこれです。
- 「そんなに儲からないでしょ?」
- 「なんでわざわざ農業?」
相談できる相手がいないと、不安は増幅します。
続けられる人ほど、農業仲間や情報源を意識的に作っています。
続かない人の共通点
やめてしまう人には、共通点があります。
- 最初から完璧を求める
- 収支を楽観的に考えすぎる
- 作業量を増やしすぎる
- 一人で抱え込む
逆に、続いている人は
「細く・無理せず・長く」を最優先しています。
まとめ:やめたくなる瞬間を知っていれば、農業は続けられる
米農家がやめたくなるのは、珍しいことではありません。
大切なのは、やめたくなる瞬間が来る前提で始めることです。
- 初年度は儲からなくて当たり前
- きつい時期があるのは普通
- 天候に振り回されるのも日常
この現実を知った上で始めれば、
米作りは「しんどいだけのもの」ではなく、
自分のペースで続けられる仕事になります。

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