【結論】米農家に将来性はある。ただし「続けられる人」はかなり限られる
米農家に将来性があるかと聞かれたら、答えは
**「あるが、誰でも生き残れるわけではない」**です。
10年後も米農家として続けられる人には、共通する考え方と行動があります。
それは「規模拡大」や「補助金頼み」ではなく、
小さくても赤字にならない設計を最初から作っていることです。
逆に言えば、
・なんとなく始めた
・周りと同じやり方をしている
・数字を見ていない
このタイプは、10年どころか数年でやめる可能性が高いのが現実です。
前提|米農家を取り巻く現実(2020年代)
まず、米農家の将来性を語る前に、避けて通れない前提があります。
- 米の市場価格は 長期的に右肩下がり
- 農家の平均年齢は 70歳前後
- 機械・燃料・資材費は 年々上昇
- 国の政策・補助金は いつ変わるか分からない
この環境の中で「将来性があるか」を考える必要があります。
10年後も続けられる米農家の共通点
| 共通点 | 内容 |
|---|---|
| 数字を把握している | 1反あたりの利益・経費を把握 |
| 規模を追いすぎない | 無理な拡大をしない |
| 補助金に依存しない | なくても回る設計 |
| 外注・機械を使い分ける | 全部自前にしない |
| 直販や付加価値を意識 | 価格決定権を持つ |
| 「やらない判断」ができる | 赤字行動を切る |
この表が、この記事の結論の要約です。
解説①|「規模を拡大すれば安定」は幻想
よく言われるのが
「面積を増やせば利益も増える」という考え方です。
しかし小規模米農家にとって、これはかなり危険です。
- 面積が増える
- 機械が大型化する
- 借金が増える
- 固定費が上がる
結果、
米価が少し下がっただけで一気に赤字になります。
10年後も続いている人ほど、
「今の規模で黒字か?」を何度も確認しています。
解説②|1反あたりの利益を把握していない人は続かない
あなたのブログでも何度も扱ってきた通り、
米農家にとって重要なのは **「合計利益」より「1反あたり利益」**です。
- 売上はいくらか
- 経費はいくらか
- 自分の作業時間はいくらか
これを把握せずに
「なんとなく黒字っぽい」で続ける人は、
気づいたときには体力もお金も削られています。
10年後も続く人は、
数字で農業を見ています。
解説③|補助金は「あると助かる」くらいがちょうどいい
補助金は確かにありがたい制度です。
ただし、将来性という意味では 依存は危険です。
- 補助金前提の経営
- 補助金がないと赤字
- 制度変更で計画崩壊
この状態では、10年後は読めません。
続いている人ほど
「補助金がなくても黒字、あればラッキー」
という位置づけで使っています。
解説④|全部自分でやろうとしない
長く続ける人ほど、
体力と時間を温存しています。
- 乾燥調製は外注
- 機械は共同利用
- 苦手作業は委託
「自分でやった方が安い」ではなく、
「続けられるかどうか」で判断しています。
10年続くかどうかは、
体力より判断力で決まります。
解説⑤|価格決定権を少しでも持つ
10年後も残る米農家は、
少なくとも一部で 価格を自分で決めています。
- 知人への直販
- 少量のネット販売
- 「顔が見える米」として販売
すべて直販にしなくても構いません。
「JA任せ100%」から一歩外に出ているかが分かれ目です。
逆に、10年後に消えていく米農家の特徴
- 「昔からこうだから」で続けている
- 数字を見ずに体感で判断
- 借金と機械が増え続けている
- 農業が精神論になっている
努力不足ではなく、
設計ミスのまま走り続けているケースがほとんどです。
まとめ|米農家の将来性は「才能」ではなく「設計」で決まる
米農家に将来性があるかどうかは、
景気や政策だけで決まるものではありません。
- 小さくても黒字
- 無理に拡大しない
- 数字を見て判断する
この設計ができている人は、
10年後も淡々と米を作っています。
逆に、
「なんとかなるだろう」で始めた人ほど、
早い段階で限界を迎えます。
米農家の将来性は、
始める前と1年目の考え方でほぼ決まる
それが現実です。

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