1反だけ米作りをしたら赤字?黒字?初心者がリアルな数字で試算してみた

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結論:1反だけでも「条件次第で黒字」だが、時給換算すると現実はかなりシビア

結論から言うと、
1反だけの米作りでも帳簿上は黒字になる可能性はある

ただし、

  • 機械を新規購入した場合
  • 自分の労働時間を時給換算した場合

この2点を入れると、
「儲かっている」と胸を張れるかはかなり微妙になる。

つまり、
お金だけを見ると黒字、労力まで含めると割に合わない
これが1反米作りのリアルだ。


前提条件:今回の試算ルール

今回は、これまでの記事と条件を揃えて、以下の前提で計算する。

  • 面積:1反(約1,000㎡)
  • 収量:17俵
  • 1俵:30kg
  • 販売単価:15,000円/俵(JA出荷想定)
  • 機械:すでに一式そろっている or 借りられる前提
  • 自分の労働力は自分でまかなう

※ 機械を新規購入するケースは後半で別途考える。


1反あたりの売上

まずは売上。

  • 17俵 × 15,000円 = 255,000円

これが、1反で得られる最大売上の目安になる。


1反あたりの経費(リアル目線)

次に経費を整理する。

項目金額目安
苗代約8,000円
肥料代約7,000円
農薬代約5,000円
機械費(燃料・維持)約30,000円
乾燥・調製費約25,000円
合計75,000〜85,000円

ここでは 80,000円 として計算する。


帳簿上の利益は?

  • 売上:255,000円
  • 経費:80,000円

利益:175,000円

数字だけを見ると、
「1反でも意外といけるじゃん」と思う人も多いはず。

しかし、ここからが本題。


労働時間を入れると話が変わる

1反あたりの年間作業時間をざっくり出す。

作業時間目安
田起こし・代かき3時間
田植え2時間
水管理10時間
草刈り10時間
防除2時間
稲刈り3時間
その他5時間
合計35時間前後

時給換算すると…

  • 利益:175,000円
  • 作業時間:35時間

時給:約5,000円

ここだけ見ると、実はかなり高い。

ただしこれは、

  • 機械をすでに持っている
  • 移動時間・準備・片付けを含めていない

かなり「理想寄り」の数字だ。


機械を新規購入したらどうなる?

初心者が一番ハマりやすい罠がここ。

仮に、

  • トラクター
  • 田植機
  • コンバイン

を揃えたら、中古でも数百万円

1反だけでは、
回収はほぼ不可能

つまり、

1反米作りは
「機械を持っている人」か
「借りられる人」限定で成立する

と言っていい。


なぜ「1反だけは赤字」と言われがちなのか

理由はシンプル。

  • 面積が小さすぎて固定費が分散できない
  • 機械費が重すぎる
  • 労力の割に規模メリットが出ない

この3点が原因だ。

逆に言えば、

  • 機械を持たない
  • 労働力を自分で出す
  • 勉強代と割り切る

この条件なら、
1反でも「赤字回避」は十分可能。


まとめ:1反米作りは「練習」と割り切れるかどうか

  • 帳簿上は 黒字になる可能性あり
  • 労力まで含めると 割に合うとは言いにくい
  • 機械を買った瞬間、ほぼアウト
  • 将来2反・3反に広げる前提なら「アリ」

1反の米作りは、
儲けるための規模ではない

でも、

  • 米作りを体験する
  • 数字感覚を身につける
  • 次の規模を考える

この「入口」としては、
十分意味がある選択だと思う。

にじいろ商店

こんにちは。
高校卒業後、10年の土木経験を経て28歳で独立。
大好きだった祖母が残した田んぼを継ぎたいと思い31歳から兼業で米農家の道へ。
農業知識0から米農家へ、どんなものがたりが待ち望んでいるのか。
毎日楽しみながら投稿してます。

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