小規模(数反)なら「やり方次第で可能」。ただし補助金前提の経営はかなり危険
前提:この記事で言う「補助金なし」とは
この記事で扱う「補助金なし」とは、以下を収支計算に入れない状態を指します。
- 産地交付金
- 水田活用の直接支払交付金
- 機械導入補助・設備補助
- 一時的・単発の助成金
※「もらえたらラッキー」程度に考え、経営の前提にはしないという意味です。
想定条件はこれまでの記事と同じく👇
- 小規模(数反〜10反未満)
- 自作業中心
- 米はJA出荷を基本
- 1反あたり収量:17俵
- 1俵:15,000円
補助金あり・なしの収支比較(1反あたり)
| 項目 | 補助金なし | 補助金あり(目安) |
|---|---|---|
| 売上(米) | 255,000円 | 255,000円 |
| 補助金 | 0円 | 約30,000〜50,000円 |
| 経費 | 75,000〜85,000円 | 75,000〜85,000円 |
| 利益 | 170,000〜180,000円 | 200,000〜230,000円 |
※補助金額は地域・条件により変動
補助金がなくても成り立つ理由
理由① 小規模米農家は「固定費が低い」
大規模農家と違い、小規模農家は
- 借金した大型機械
- 高額な人件費
を抱えにくいです。
自分で作業できる範囲なら、補助金がなくても赤字にはなりにくい構造になります。
理由② 補助金は「利益」ではなく「ブースト」
補助金があると確かに楽です。
でも本質は👇
- なくても回る収支 → 健全
- ないと即赤字 → 危険
補助金を前提にした経営は、制度変更・打ち切りで一気に崩れます。
理由③ 補助金がなくても米は売れる
補助金は「作ること」への支援。
しかし、
- 米そのものの売上
- 直販・付加価値
は補助金とは無関係です。
特に小規模なら、直販に寄せるだけで補助金分以上の差が出ることもあります。
逆に「補助金なしがキツいケース」
① 初期投資を補助金前提で組んでいる
- 補助金ありきで機械購入
- 借入返済を補助金で想定
これはかなり危険です。
② 面積が中途半端(中規模未満)
- 数十反未満
- 外注作業が多い
このゾーンは
補助金がないと利益が薄くなりがち。
③ 補助金=給料と思っている
「補助金=生活費」という考え方になると、
経営判断がすべてズレます。
小規模米農家が取るべき現実的な考え方
結論はシンプルです👇
- 補助金:もらえたらプラス
- 経営:補助金ゼロでも黒字
- 余力:直販・効率化で積み上げる
補助金は
保険・クッション・ボーナス
この位置づけが一番安全です。
まとめ
- 米農家は補助金なしでもやっていける
- 特に小規模農家は「なし前提」が正解
- 補助金依存は制度変更リスクが高い
- まずは米そのものの収支を黒字に
- 補助金は「利益を伸ばすおまけ」




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