結論|米作りは「黒字でもお金がない期間」が長い
米農家1年目のキャッシュフローで一番つらいのは、
収穫するまで、ほぼお金が入らない期間が続くことです。
米作りは年間を通して作業や出費が発生しますが、
収入が入るのは基本的に年1回(秋〜冬)。
そのため、帳簿上は黒字でも、
「手元に現金がない」「生活費がきつい」と感じやすいのが現実です。
これから米作りを始める人は、
利益よりも先に“お金の流れ”を理解しておくことがとても重要です。
前提|この記事で想定する条件
この記事では、以下のような初心者・小規模米農家を想定しています。
- 作付面積:1〜5反
- 出荷先:JA出荷が中心(一部直販なし想定)
- 機械:購入せず、借りる・委託を活用
- 兼業または他収入あり
※金額や時期は目安です。地域や契約条件で前後します。
米農家1年目|月別キャッシュフローの流れ
| 月 | 主な出来事 | お金の動き |
|---|---|---|
| 1〜2月 | 計画・準備 | 収入なし |
| 3月 | 育苗・資材準備 | 苗代・肥料代の支出 |
| 4〜5月 | 田起こし・田植え | 機械代・委託費の支出 |
| 6〜8月 | 水管理・草刈り | 農薬・燃料代の支出 |
| 9〜10月 | 収穫 | 乾燥・調製費の支出 |
| 11〜12月 | 出荷・精算 | 収入が入る |
👉 春〜秋は出費だけが続くのが最大の特徴です。
なぜ米農家は「お金がない」と感じやすいのか
米作りは、以下のような構造になっています。
- 出費:3月〜10月に分散
- 収入:11月〜12月に集中
このため、途中経過だけを見ると
「ずっと赤字」「本当に大丈夫か?」と不安になります。
特に1年目は
- 農業に慣れていない
- 想定外の出費が出やすい
こともあり、精神的な負担も大きくなりがちです。
JA出荷の場合、収入はいつ確定する?
JA出荷の場合、多くは次の流れになります。
- 収穫後に仮渡金が出る(少額)
- 年度末〜翌年に精算金が入る
- 最終的な単価が確定
つまり、
全額がすぐに入るわけではないという点も注意が必要です。
この仕組みを知らずに始めると、
「思ったよりお金が入らない」と感じやすくなります。
キャッシュフローが楽になる考え方
初心者が1年目から無理をしないためには、
次のような考え方が大切です。
利益より「耐えられる期間」を考える
- 半年間、収入ゼロでも耐えられるか
- 生活費は別収入でまかなえるか
これを事前に考えておくだけで、気持ちはかなり楽になります。
出費を分散・固定化しない
- 育苗は委託する
- 機械は買わない
- 必要以上に資材を揃えない
「最初から完璧」を目指さないことが、
キャッシュフロー安定への近道です。
直販を始めると何が変わる?
直販を始めると、以下の点が変わります。
- 収入が年1回 → 分散できる
- 単価が上がる
- 現金化が早い
ただし、
作業や手間も増えるため、時間とのバランスが重要になります。
まとめ|米作りは「お金の流れ」を知れば怖くない
米農家1年目は、
利益よりもキャッシュフローを理解することが何より大切です。
- 春〜秋は出費が続く
- 収入は年1回が基本
- 黒字でも苦しく感じる時期がある
この現実を知ったうえで始めれば、
「思っていたのと違う…」と後悔する可能性は大きく下がります。
こんにちは。
高校卒業後、10年の土木経験を経て28歳で独立。
大好きだった祖母が残した田んぼを継ぎたいと思い31歳から兼業で米農家の道へ。
農業知識0から米農家へ、どんなものがたりが待ち望んでいるのか。
毎日楽しみながら投稿してます。




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