結論:米農家は「やり方次第」で儲からなくもない
「米農家は儲からない」という言葉はよく聞きます。
ですが、数字を整理してみると 必ずしも全員が赤字になるわけではない、 というのが正直な結論です。
ただし、
- 規模
- 売り方
- 機械の持ち方
- 考え方
このあたりを間違えると、簡単に“儲からない側”に転ぶのも事実。
この記事では、感覚論ではなく「数字」で冷静に見ていきます。
「米農家=儲からない」と言われる理由
まず、なぜここまで「儲からないイメージ」が定着しているのか。
理由は主にこの4つです。
- 米価が安い・上がりにくい
- 機械投資が高額
- 労力の割に利益が見えにくい
- 赤字農家の声が目立ちやすい
特にテレビやネットでは、
「時給10円」「後継者不足」「赤字続き」
といった極端な事例が強調されがちです。
では、実際の数字はどうなのでしょうか。
1反あたりの収支を数字で整理してみる
※ここでは初心者・小規模・JA出荷前提の目安です。
| 項目 | 金額(1反あたり) |
|---|---|
| 収量 | 約17俵 |
| 売上(1俵15,000円) | 約255,000円 |
| 苗・肥料・農薬 | 約20,000円 |
| 機械費(減価償却・燃料) | 約30,000円 |
| 乾燥・調製費 | 約25,000円 |
| その他経費 | 約5,000〜10,000円 |
| 経費合計 | 約75,000〜85,000円 |
| 利益 | 約170,000〜180,000円 |
この数字だけ見ると、
「思ったより悪くない」と感じる人も多いはずです。
それでも「儲からない」と感じる人が多い理由
理由①:機械代を一気に背負ってしまう
トラクター・田植機・コンバインをすべて新品購入すると、
簡単に数百万円〜1,000万円近くになります。
小規模なのにフル装備
→ 1反あたりの機械費が一気に跳ね上がる
→ 「儲からない」
これはかなり多い失敗パターンです。
理由②:労働時間を「全部時給換算」してしまう
農業はどうしても作業時間が読みにくく、
草刈り・水管理・見回りなど細かい作業が多いです。
これをすべて
「時給〇円で計算」
すると、数字上はかなり厳しく見えます。
ただしこれは、
副業・兼業なのか、本業なのかで捉え方が変わります。
理由③:規模が中途半端
- 2〜3反 → 小さすぎて効率が悪い
- 10反以上 → 機械・労力が一気に増える
この「中途半端ゾーン」で、
投資だけ増えて利益が残らないケースは少なくありません。
小規模米農家が「儲かる側」に行く考え方
ここが一番大事なポイントです。
① 反収を追いすぎない
多収=正解ではありません。
肥料・農薬・手間を増やしても、
利益が増えないことは普通にあります。
初心者ほど
「平均点を安定して取る」
方が結果的に黒字になりやすいです。
② 機械は「持たない」選択も正解
- 中古
- 共同利用
- 作業委託
これだけで、
1反あたり数万円レベルで差が出ます。
③ 将来の「直販」を見据える
最初はJA出荷でOKですが、
- 知り合いへの販売
- ネット直販
- 小ロット販売
こうした選択肢があるだけで、
「米農家=儲からない」から一歩抜け出せます。
じゃあ結局、米農家は儲からないのか?
答えはこうです。
- 何も考えずに始める → 儲からない
- 数字を見ずに投資する → 儲からない
- 小規模なりの戦い方をする → 十分可能性あり
米農家は「一攫千金」の仕事ではありません。
ですが、
赤字が当たり前でもないのも事実です。
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まとめ:米農家は“儲からない仕事”ではなく“考える仕事”
「米農家は儲からない」という言葉に振り回されるより、
- 1反あたりいくら残るのか
- 自分の規模に合っているか
- 将来どう伸ばすか
この3つを冷静に考えることが大切です。
初心者だからこそ、
固定観念に縛られず、数字ベースで判断できる強みがあります。


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