米づくりを始めるときに必ず悩むのが、
「農機具は買った方がいいの?それとも借りるべき?」 という問題です。
特に小さな農家ほど、この判断が
“黒字か赤字かを左右する超重要ポイント” になります。
この記事では、トラクター・田植え機・コンバインを中心に、
購入とレンタルの費用、メリット・デメリット、初心者の判断基準をまとめました。
◆まず結論:最初の1〜3年は“借りる”が正解になりやすい
理由はシンプルで、
- 固定費(維持費・減価償却)が跳ね上がる
- 作付け面積が小さいと回収できない
- 最初の数年は使い方が分からず壊しやすい
特に来年スタートで小規模なら、
買うより借りた方が圧倒的にリスクが低いです。
◆主要3機の「購入」と「レンタル」の比較表
●トラクター
| 項目 | 購入 | レンタル |
|---|---|---|
| 費用 | 100万〜500万円 | 1日1〜3万円 |
| メリット | 常に使える/作業が自由 | 初期費用が安い |
| デメリット | 維持費が重い | 繁忙期は予約が取りにくい |
●田植え機
| 項目 | 購入 | レンタル |
|---|---|---|
| 費用 | 50万〜300万円 | 1日1〜2万円 |
| メリット | 自分のペースで植えられる | 作付けが小規模なら十分 |
| デメリット | 使うのは年1回だけ | 天候次第で日程調整が必要 |
●コンバイン(収穫)
| 項目 | 購入 | レンタル |
|---|---|---|
| 費用 | 200万〜1,000万円 | 1日3〜7万円 |
| メリット | 自分で収穫できる | 小規模なら“委託”が安い場合も |
| デメリット | 故障リスクが高い | 収穫の時期は混みがち |
※コンバインは壊れやすく、修理費が非常に高いため、初心者の購入はおすすめしません。
◆農機具の“本当の費用”は購入金額だけではない
農機具は購入金額だけでなく、以下の固定費がかかります。
- 燃料費
- オイル交換・消耗部品
- 故障修理代
- 保管場所(倉庫代)
- 減価償却
特に修理費は10万円単位になりやすいため、
初心者が最初に自前購入するとキャッシュが一気に飛びます。
◆反対に、レンタルや作業委託のメリット
- 初期投資がほぼゼロ
- 壊しても修理費は不要(保険付きが多い)
- 専門スタッフがサポートしてくれる
- 1〜3反の小規模でも採算がとれる
- 面積を増やすまでリスクがない
初心者がスタートするなら、
故障の心配をしなくていいだけで精神的にラクになります。
◆初心者のための“買うべきタイミング”の目安
●トラクター
→ 5反〜10反が目安
(耕す回数が増えるので自前の方がコスパが良くなる)
●田植え機
→ 5反以上
(植え付け日が複数日必要になる)
●コンバイン
→ 10反以上+乾燥機も持つ前提
小規模では購入メリットが少ないです。
◆判断のポイントは「固定費を増やしても黒字が続くか?」
農機具を購入すると、毎年の固定費が大きくなります。
そこで考えるべきは
固定費 ÷(1反あたり利益)=回収に必要な反数
例:
トラクター200万円を10年償却 → 年20万円
1反あたり利益が17万円
→ 年20万 ÷17万=1.17反必要
ただし実際は燃料・修理・保管費などもあるため、
実質3〜5反は必要になるというイメージです。
◆まとめ:小さな農家は“買わない勇気”が大事
米づくりは機械が高価なので、
「買う」=覚悟の投資 になります。
小さな農家の最初の数年は、
- 貸してもらう
- レンタルする
- 作業を委託する
これで十分です。
作付けが増えて“必要に迫られたとき”に買う方が、経営として安全です。



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