結論:農業収入があっても「すぐ税金が激増する」わけではない
結論から言うと、
会社員が副業で米作りをしても、税金が一気に跳ね上がるわけではない。
ただし、
- 確定申告が必要になるケース
- 住民税で副業がバレやすくなるポイント
この2つは、事前に理解しておかないと
「こんなはずじゃなかった…」となりやすい。
農業収入は、
正しく処理すれば怖くないが、知らないと損をする
というのがリアルなところだ。
前提条件:今回想定するモデルケース
今回は、以下のよくあるケースを前提に話を進める。
- 本業:会社員(給与所得あり)
- 副業:米作り(小規模・個人)
- 規模:1〜3反程度
- 年間の農業利益:10万〜30万円程度
- 法人化なし、個人で実施
かなり現実的な「最初の一歩」モデルだ。
農業収入は何所得になる?
ここがまず混乱しやすい。
結論から言うと、
米作りで得た利益は「農業所得」。
農業所得の計算はシンプル。
農業所得 = 売上 − 必要経費
サラリーマンの給与所得とは、
完全に別枠で計算される。
会社員+農業の所得構造
整理するとこうなる。
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 給与所得 | 会社からの給料 |
| 農業所得 | 米の売上 − 経費 |
| 合計所得 | 給与所得 + 農業所得 |
税金は「合計所得」に対して計算される。
つまり、
農業で利益が出れば、その分だけ課税対象は増える。
いくらから確定申告が必要?
ここが一番よく聞かれるポイント。
結論:農業所得が20万円を超えると確定申告が必要。
これは、
会社員の副業全般に共通するルールだ。
| 農業所得 | 確定申告 |
|---|---|
| 〜20万円 | 原則不要 |
| 20万円超 | 必要 |
※ 住民税の申告は別途必要な場合あり。
実際の税金はいくら増える?
例として、
農業所得が 20万円 出たケースで考える。
- 所得税率:5〜10%帯(多くの会社員はここ)
- 所得税増加:1〜2万円前後
- 住民税:約2万円
合計:年間3〜4万円程度
「20万円儲かったら、全部税金で消える」
ということは全くない。
赤字だった場合はどうなる?
ここは農業の強いポイント。
農業が赤字なら、税金は増えない。
さらに、
- 他の所得と損益通算できるケースもある
- 初期は赤字になりやすい
初心者にとっては、
「最初から税金が重くなる」ことはほぼない。
住民税で副業がバレるって本当?
半分本当で、半分誤解。
副業がバレやすいのは、
- 住民税が急に増えたとき
- 会社が住民税を特別徴収している場合
ただし、
- 農業は比較的バレにくい
- 金額が小さいうちは特に問題になりにくい
というのが現実。
心配な人は、
住民税を「普通徴収」にする選択肢もある。
白色申告と青色申告、どっち?
最初は白色申告でOK。
理由はシンプル。
- 規模が小さい
- 利益も少ない
- 記帳の手間を減らしたい
慣れてきて、
- 利益が安定
- 規模拡大を考える
段階で、青色を検討すれば十分だ。
「税金が怖いからやらない」はもったいない
副業農業を考えるとき、
税金がブレーキになる人は多い。
でも実際は、
- 税金は「利益が出た分だけ」
- 小規模なら負担はかなり軽い
- むしろ数字を学ぶチャンス
米作りを通して、
- 経費
- 所得
- 税金
を理解できるのは、大きなメリットだ。
まとめ:会社員×農業は税金より「理解不足」が怖い
- 農業収入があっても税金は急増しない
- 20万円超で確定申告が必要
- 小規模なら負担は数万円レベル
- 赤字なら税金は増えない
- 知っていれば何も怖くない
会社員が米作りを始めるとき、
一番のリスクは「税金」ではなく
何も知らずに不安だけで止まることだと思う。
小さく始めて、
数字を見て、
次を考える。
それが一番現実的なスタートだ。


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