農業で赤字になりやすいポイントとその回避策(初心者が特に注意すべき“落とし穴”を実体験目線で解説)

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✦ まず最初に:赤字になりやすいポイントまとめ(表)

農業で赤字につながりやすい要素を、まずは表で全体把握できるように整理しました。


■ 赤字になりやすいポイント早見表

赤字になる原因内容初心者がやりがちなこと回避策
① 初期投資のかけすぎ機械購入で数百万円の固定費トラクター・田植え機をすぐ買う借りる・外注する
② 面積の読み違い作業量が想定より多いいきなり広くやる8割でできる量から
③ 収量の見積もりが甘い想定より2〜3俵下がることも「平均値」を鵜呑み平均−1〜2俵で計算
④ 経費の見落とし乾燥・調製代などが膨らむ費用を計算に入れ忘れる1反=8〜9万円で固定
⑤ 売り方の工夫不足JA一択で粗利が低い直販をしないJA+直販のハイブリッド

ここからは、それぞれのポイントを順番に深掘りしていきます。


◆1. 初期投資をかけすぎて赤字になる

農業の赤字で最も多いのが 機械代の負担
農業を始めると、つい「形から入りたくなる」気持ちがあるのですが…

  • トラクター(数百万)
  • 田植え機(100〜300万円)
  • コンバイン(数百万円〜)

これを買った瞬間、固定費がズドンと毎年のしかかります。

● 回避策:最初の3年は“借りる・頼む”でOK

地域のベテラン農家が口を揃えて言います。

「最初の3年は買うな」

レンタルや共同利用、作業委託で十分。
利益を守るなら「固定費をとにかく減らす」が正解です。


◆2. 面積に対して労力と時間を読み違える

農業は天候に左右されるため、スケジュールどおりに進まないのが前提。
初心者ほど、

  • いきなり広げすぎる
  • 自分の作業スピードを高く見積もる
  • 経験値の差を甘く見る

といったミスをしがちです。

結果、作業が遅れて 品質低下 → 収量減 → 赤字 に。

● 回避策:まずは“8割できる量”で始める

先輩農家の口癖があります。

「1年目は8割の力でちょうどいい」

面積を抑えるほど作業遅れのリスクが下がり、
結果的に黒字への近道になります。


◆3. 収量の前提を甘く見積もる

初心者はよく「地域の収量=自分の収量」と誤解します。
実際には、

  • 土質
  • 水の入り
  • 雑草
  • 病害虫
  • 天候

などで、2〜3俵は簡単に変わります。

● 回避策:収量は“地域平均 −1〜2俵”で計算

たとえば地域平均が 17俵 なら、

  • 計画値:15〜16俵
  • 実際17俵ならラッキー

これが最も安全です。


◆4. 乾燥・調製・保管の費用を見落とす

初心者が意外と見落としがちな経費はここ。
乾燥・調製は1反あたり 2.5万円前後

さらに、米袋・倉庫代など細かい費用が積み上がります。


◆1反あたりの経費内訳(表)

項目金額の目安備考
苗代8,000〜10,000円種類によって変動
肥料・農薬10,000〜12,000円年によって変動
機械費(借用/委託)約30,000円外注すると安定
乾燥・調製代25,000円前後地域差あり
その他(米袋・燃料など)5,000円小さく見えて積もる
合計75,000〜85,000円/反最低ライン

● 回避策:「1反=8万円かかる」で計算

これを“鉄板の数字”として利益計算すると、赤字を避けやすくなります。


◆5. “売り方”を工夫しない(JA一択にする)

米農家の利益は「売り方」で大きく変わります。
JA出荷が悪いわけではありませんが、
JAだけでは利益が伸びにくいのも事実。


◆JA出荷と直販の比較(表)

項目JA出荷直販
価格決定JA(相場)自分で決められる
手間少ない多い
粗利低め高め
お客様との関係ほぼゼロリピーターが生まれる
価格安定性高い販売努力次第
おすすめ度★★★★☆★★★★★(併用推奨)

● 回避策:JA+直販のハイブリッド

最初から直販100%は難しいため、

  • JA:基礎の売上
  • 直販:利益を伸ばす部分

この“二刀流”がもっともリスクが低いです。


◆まとめ:赤字の原因は“数字を知らないこと”

農業が赤字になりやすい理由は、
じつは 構造ではなく “情報不足” にあります。

今日の5つを知っておけば、
初心者でも黒字でスタートできます。

にじいろ商店

こんにちは。
高校卒業後、10年の土木経験を経て28歳で独立。
大好きだった祖母が残した田んぼを継ぎたいと思い31歳から兼業で米農家の道へ。
農業知識0から米農家へ、どんなものがたりが待ち望んでいるのか。
毎日楽しみながら投稿してます。

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