結論|副業の米農家は「条件付きで成り立つ」
結論から言うと、**米農家は副業として「成り立つが、誰にでもおすすめできるわけではない」**です。
週末だけの作業でも、規模を小さく抑え、JA出荷を前提にすれば黒字化は可能です。ただし、時給換算すると決して高くはなく、「お金目的だけ」で始めるとギャップに苦しみます。
一方で、
・将来的に規模拡大を考えている
・農業の経験を積みたい
・自分で作った米を売る土台を作りたい
こうした目的がある人にとっては、副業スタートはかなり現実的な選択肢になります。
前提条件|この記事で想定する副業米農家モデル
今回の話は、以下の条件を前提にしています。
- 本業:平日フルタイムの会社員
- 農業作業:主に土日・祝日
- 規模:1反〜3反程度
- 作物:水稲(慣行栽培)
- 出荷:JA出荷が基本
- 機械:自前ではなく、共同利用や委託を活用
「いきなり10反」「直販メイン」「最新機械フル装備」といったモデルは想定していません。
初心者が現実的に始められるラインに絞っています。
副業米農家の収支イメージ(1反あたり)
| 項目 | 金額(目安) |
|---|---|
| 売上 | 約255,000円 |
| 経費 | 75,000〜85,000円 |
| 利益 | 約170,000〜180,000円 |
これはこれまでの記事で使ってきた前提と同じです。
数字だけ見ると「意外といける」と感じる人も多いと思います。
作業時間と時給に換算するとどうなる?
副業として一番気になるのが「時間」です。
1反あたりの年間作業時間は、おおよそ 60〜70時間 が目安になります。
| 内容 | 時間の目安 |
|---|---|
| 田植え・準備 | 10〜15時間 |
| 水管理・草刈り | 20〜25時間 |
| 防除・追肥 | 5〜10時間 |
| 稲刈り・片付け | 15〜20時間 |
これを時給換算すると、
- 利益170,000円 ÷ 65時間 ≒ 時給2,600円前後
数字だけ見れば悪くありません。
ただし、この時給には「肉体的な疲労」「天候リスク」「休日が潰れる」ことは含まれていません。
副業でやると「きつい」と感じやすいポイント
① 作業日が天候に左右される
平日は仕事、週末は雨。
このパターンが続くと、作業が一気に詰みます。
② 繁忙期が本業と重なる
田植え・稲刈りの時期は、体力的にかなり消耗します。
月曜の仕事が正直つらい、というのはよくある話です。
③ トラブル時の対応が難しい
水が止まらない、獣害が出た、病気が広がった。
こうした時に「すぐ行けない」のが副業農家の弱点です。
それでも副業スタートが向いている人
逆に、以下に当てはまる人には向いています。
- 将来、農業を本業にしたい
- いきなり専業はリスクが高いと感じている
- 数字を見ながら冷静に判断できる
- 小規模でもコツコツ続けられる
副業で米作りをやる最大のメリットは、
**「失敗しても生活が破綻しない状態で経験を積める」**ことです。
副業でやるなら守るべき3つの鉄則
① 規模を欲張らない
最初は1反、多くても3反まで。
中途半端な拡大が一番危険です。
② 機械は買わない
コンバイン・田植機を買った瞬間、副業ではなくなります。
③ 直販は後回し
副業×直販はハードルが高すぎます。
まずは作ることに集中するのが正解です。
まとめ|副業の米農家は「準備期間」として最適
米農家は、副業として
- 大きく稼げるわけではない
- 楽でもない
- でも、現実的に黒字化できる
という、かなりクセのある副業です。
「とりあえずやってみたい」ではなく、
「将来につながる一歩」として割り切れる人にとっては、
これ以上ない実践の場になります。
こんにちは。
高校卒業後、10年の土木経験を経て28歳で独立。
大好きだった祖母が残した田んぼを継ぎたいと思い31歳から兼業で米農家の道へ。
農業知識0から米農家へ、どんなものがたりが待ち望んでいるのか。
毎日楽しみながら投稿してます。


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