結論:直販は「売れる場所」ではなく「失敗しない場所」から始める
米の直販を考えたとき、
多くの人が最初に探すのはこういう場所。
- メルカリ
- BASE
- 楽天
- ECサイト
でも結論から言うと、
直販は「一番売れそうな場所」から始めると失敗する。
小規模米農家にとっての正解は、
一番クレームが起きにくく、量を求められない場所。
前提:直販で失敗する米農家の共通点
まず、失敗パターンをはっきりさせる。
- いきなり不特定多数に売る
- 数量を確保できない
- 対応コストを甘く見る
- 米を「商品」として扱う準備ができていない
直販の失敗は、
米の品質より、売り方の順番ミスで起きる。
整理表:直販を始める安全な順番
| 順番 | 販売先 | 安全度 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ① | 家族・親戚 | ★★★★★ | クレームほぼゼロ |
| ② | 知人・職場関係 | ★★★★☆ | 少量・信頼前提 |
| ③ | 紹介経由 | ★★★☆☆ | 口コミベース |
| ④ | 小規模直販(SNS等) | ★★☆☆☆ | 管理が必要 |
| ⑤ | 不特定多数(EC) | ★☆☆☆☆ | 上級者向け |
①→⑤の順番を守れるかが、
生き残れるかどうかを分ける。
解説①:最初は「売る」ではなく「渡す」に近い感覚でいい
家族・親戚への販売は、
- 値段にシビアじゃない
- 味の許容範囲が広い
- ミスがあっても修正できる
ここでやるべきことは、
- 袋詰め
- 保管
- 受け渡し
つまり、
直販の練習。
利益を出す場ではない。
解説②:知人・職場関係は「初めての本番」
次が、知人・職場関係。
ここで初めて、
- お金をもらう
- 味や品質の感想が返ってくる
ポイントは、
- 数量は最小限
- 価格は下げない
- 無理に売らない
「欲しい」と言われた分だけ。
これを守るだけで、
直販の事故はほぼ起きない。
解説③:紹介経由は“信用の連鎖”を使う
紹介は、
- 自分→知人→第三者
という形。
ここで重要なのは、
必ずワンクッション入ること。
いきなり知らない人に売るより、
- クレームが激減
- 値段交渉されにくい
量を増やしたくなっても、
ここで止められるかが分かれ道。
解説④:SNS・小規模直販は「管理できる範囲」で
SNSや簡易ECは、
安全ではあるが、手間が跳ね上がる。
- 問い合わせ対応
- 発送
- トラブル対応
小規模米農家の場合、
- 月数件
- 数十kg単位
このくらいが限界。
「売れるか」ではなく、
**「回せるか」**で考える。
解説⑤:不特定多数への販売は最後でいい
ECサイトは、
- 価格競争
- 評価
- クレーム
すべてが一気に来る。
これはもう、
米作り+接客業。
小規模でやると、
- 米より心が先に削れる。
ここは、
- 量
- 品質
- 対応力
全部揃ってからでいい。
小規模米農家が守るべき鉄則
直販で一番大事なのは、これ。
「売れる場所」より
「失敗しても壊れない場所」
米は毎年作るもの。
一度の直販で信頼を失うと、
次の年がきつくなる。
まとめ:直販は順番を守れば怖くない
米の直販は、
怖いものではない。
怖いのは、
- 焦ること
- 飛ばすこと
- 量を追うこと
①身内
②知人
③紹介
④小規模直販
この順番を守れば、
直販はゆっくり、確実に育つ。
この先は、
「じゃあ直販で失敗する人は何をやらかしてるのか?」
ここを潰すと、完成度が一段上がります。

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