結論:知人販売の失敗は「米」ではなく「人との距離感」で起きる
知人販売で起きるトラブルは、
味や品質が原因のことはほとんどない。
ほぼ100%、
売り方・関係性・考え方のミス。
つまり、
知人販売は
米作りより「人付き合い」の方が難しい
ここを理解していないと、
一番安全なはずの知人販売が、
一番しんどい直販になる。
前提:知人販売は「甘え」が入りやすい
知人販売には、
こんな特徴がある。
- 相手の顔が見える
- 遠慮が生まれる
- ルールが曖昧になりやすい
この「曖昧さ」が、
失敗の温床。
整理:知人販売で失敗する米農家の共通点
まず全体像を出す。
| 共通点 | 何が起きるか |
|---|---|
| 値段を曖昧にする | 不満・値切り |
| 無理に勧める | 後悔・クレーム |
| 数量を約束しすぎる | 供給トラブル |
| 断れない | 人間関係悪化 |
| 特別扱いをする | 不公平感 |
ここから一つずつ潰していく。
失敗①:価格を「まあこのくらいで」と決める
一番多い失敗。
- 相場を説明しない
- 友達価格にする
- 気分で値段を変える
これをやると、
- 後から不満が出る
- 他人と比較される
- 次も同じ価格を求められる
知人販売ほど、価格は明確に。
「今年はこの価格です」
これだけでトラブルは激減する。
失敗②:「せっかくだから」と無理に勧める
優しさのつもりでやりがち。
- 断りづらい
- 本当は欲しくない
- 食べきれない
結果、
- 評価が下がる
- 文句は言われないが次は買わない
直販は、
欲しい人にだけ売る
これが鉄則。
失敗③:数量を安易に約束する
これも危険。
- 「毎年買うよ」
- 「10kgお願い」
この言葉を
確定注文だと思ってしまう。
天候・収量・家庭事情、
全部変わる。
約束するなら、
- 年ごと
- 収穫後
- 数量限定
ここを守らないと、
あとで自分が詰む。
失敗④:断れない・引き受けすぎる
知人販売最大の地雷。
- 「今回だけ」
- 「少しなら」
- 「困ってるみたいだし」
これを積み重ねると、
- 収支が崩れる
- ストレスが溜まる
- 米作りが嫌になる
断るのは冷たいことじゃない。
無理な販売の方が、
長期的には関係を壊す。
失敗⑤:特別扱いをしすぎる
- あの人は安い
- あの人は多い
- あの人は優先
これがバレると、
一気に空気が悪くなる。
知人販売では、
ルールは全員同じ
これが一番ラクで安全。
うまくいく米農家がやっていること
逆に、
知人販売がうまくいく人はシンプル。
- 価格は固定
- 数量は少なめ
- 勧めない
- 断るラインを決めている
「売らなきゃ」じゃなく、
**「続けられるか」**を基準にしている。
知人販売は“練習場”であって“本番”ではない
知人販売の役割はこれ。
- 直販に慣れる
- トラブルを小さく経験する
- 自分の限界を知る
利益を最大化する場所ではない。
ここを履き違えると、
一番安全な場所で転ぶ。
まとめ:知人販売は距離を保てば最強
知人販売で失敗する米農家は、
- 人が悪いわけでも
- 米が悪いわけでもない
距離が近すぎるだけ。
価格・数量・ルール。
この3つを曖昧にしなければ、
知人販売は最強に安全。


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