◆はじめに
新規で米農家を始めたばかりの1〜3年目は、慣れない作業や経費、天候の変化などで不安になることが多いものです。
特に「お金の管理」「作業量」「収量」の見える化は、経営の安定に直結します。
今回は、私が実際に使っている管理表の考え方を中心に、初心者でも簡単に作れる数字の管理法をまとめます。
初めての新規就農でも安心!1〜3年目向け管理表テンプレート無料配布
◆1. 作業管理表:時間と人手を見える化
農業は季節ごとの作業量が偏ります。特に田植え・草取り・稲刈りは忙しさのピークです。
作業管理表を作ることで、必要な人手や作業時間を事前に把握できます。
| 作業項目 | 予定日 | 作業時間 | 人数 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 田起こし | 3/10 | 4時間 | 2人 | 土が湿っていると長時間 |
| 代かき | 3/20 | 3時間 | 2人 | トラクター使用 |
| 田植え | 4/5 | 6時間 | 2人 | 苗の状態で時間調整 |
| 草取り | 6/10 | 3時間 | 1人 | 除草剤併用可 |
| 稲刈り | 9/25 | 8時間 | 2人 | 天候による変動あり |
ポイント:人手不足や時間不足は、早めに見える化して調整すること。
◆2. 収量・品質管理表:収益を把握する
収量や品質は翌年の計画や販売価格に直結します。
小規模でも毎年データを残すことで、天候や作業の影響を分析できます。
| 年度 | 面積(反) | 収量(俵) | 単価(円/俵) | 売上(円) | 品質メモ |
|---|---|---|---|---|---|
| 2025 | 2反 | 34 | 15,000 | 510,000 | 粒揃い良好 |
| 2026 | 2反 | 35 | 15,000 | 525,000 | 雑草少なめ |
| 2027 | 2反 | 36 | 15,500 | 558,000 | 食味改善 |
ポイント:収量・品質・単価の関係を数字で把握すると、どの作業が収益に影響したか分かります。
◆3. 経費管理表:支出の“見える化”
苗・肥料・農薬・機械費・乾燥費など、初年度は想定外の出費が多く発生します。
経費管理表を作ることで、赤字になりやすいポイントが分かります。
| 年度 | 苗代 | 肥料 | 農薬 | 機械費 | 乾燥費 | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2025 | 20,000 | 15,000 | 5,000 | 30,000 | 25,000 | 95,000 |
| 2026 | 20,000 | 16,000 | 5,500 | 30,000 | 25,500 | 97,000 |
| 2027 | 21,000 | 16,500 | 6,000 | 30,000 | 26,000 | 99,500 |
ポイント:毎年少しずつ変動する費用も数字で把握しておくと、次年度の計画が立てやすくなります。
◆4. キャッシュフロー表:入金・出金のタイミングを管理
農業は収入が集中する秋、支出は春〜夏に多い特徴があります。
キャッシュフロー表を作ることで、資金不足に陥らず、無理のない経営ができます。
| 月 | 収入 | 支出 | 差引残高 |
|---|---|---|---|
| 3 | 0 | 50,000 | -50,000 |
| 4 | 0 | 40,000 | -90,000 |
| 9 | 510,000 | 10,000 | 410,000 |
ポイント:現金の流れを把握するだけでも、精神的な安心感が大きく変わります。
◆5. 管理表を作るメリット
- 作業や資金の見える化で計画的に農業ができる
- 収量・品質・単価の関係を分析しやすくなる
- 赤字になりやすいポイントが分かる
- 次年度の作付け計画や投資判断がしやすくなる
小規模でも数字で管理する習慣は、経営の安定に直結します。
◆まとめ
新規就農1〜3年目は、慣れない作業や資金管理で不安になる時期です。
しかし、作業管理・収量管理・経費管理・キャッシュフローを表にまとめるだけで、状況が一目で把握でき、無理なく計画的に農業が進められます。
まずは簡単な表から始めて、年々データを積み上げていくことが成功への近道です。





コメント