米作りを始めるときにまず気になるのが、
「お米ってどんな売り方があって、どれくらい収益が変わるの?」
という部分です。
僕自身も、福岡県朝倉市で来年から2反で米作りを始めますが、最初は売り方の違いが全くわかりませんでした。
そこで今回は、米農家の代表的な4つの収益モデルを、
初心者でもサッと理解できるように表でまとめながら紹介します。
◆ 米農家の4つの収益モデルを比較する
まず最初に、全体像を表で整理します。
【米農家の4つの収益モデル比較】
| 売り方 | 利益率 | 安定性 | 作業量 | 向いている規模 |
|---|---|---|---|---|
| ① JA出荷 | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | 1〜数反の初心者 |
| ② 個人直販 | ★★★★★ | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ | 小規模〜中規模 |
| ③ 飲食店・小売店卸 | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | 中規模以上 |
| ④ 加工品販売 | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★★★ | ブランド化したい農家 |
◆ どれが儲かるの?収益イメージを数字で比較
売り方ごとにどれくらいの単価で売れるのか、
ざっくりとしたイメージを数字で整理しました。
【収益イメージ比較(1kgあたり)】
| 売り方 | 平均販売価格 | 利益の出やすさ | コメント |
|---|---|---|---|
| ① JA出荷 | 350〜450円 | △ | 地域の相場に決まるため、値上げが難しい |
| ② 個人直販 | 700〜1,200円 | ◎ | SNSや口コミでファンづくりできる |
| ③ 飲食店・小売店卸 | 500〜700円 | ○ | 毎月の定期注文があれば安定 |
| ④ 加工品販売 | 商品により変動(例:米粉1,000円/kgなど) | ◎ | 工夫次第で大きく伸びる |
◆ 4つのモデルを個別に解説
① JA出荷|“安心して売れる”基本の売り方
最も一般的で、初心者がまず選びやすい方法です。
メリット
- とにかく手間が少ない
- 大量にまとめて預けられて楽
- 支払いが安定している
デメリット
- 利益率が低い
- 価格の自由がきかない
② 個人直販|利益率は最強|ファンが育つ売り方
SNSや口コミ、友人・知人への直販で大きく差がつきます。
メリット
- 単価が倍以上になることも
- リピートが生まれる
- 農家自身のブランドが育つ
デメリット
- 梱包・発送の手間がかかる
- 最初はなかなか売れない期間がある
③ 飲食店・小売店への卸|安定感が魅力の中利益モデル
生産量が増えてくると強い売り方です。
メリット
- 毎月の注文が安定することが多い
- ロスが少ない
- 直販より手間が軽い
デメリット
- 直販ほどの高単価にはならない
- 品質を一定に保つ必要がある
④ 加工品販売|付加価値を最大化したい人向け
米粉・麹・甘酒などに加工して販売する方法です。
メリット
- 単価を大幅に上げられる
- “他にない商品”で差別化できる
- ブランドとして育ちやすい
デメリット
- 許可・設備・知識が必要な場合がある
- 作業量が増える
◆ 小さな農家の最適解は“組み合わせ”
僕が個人的に選ぼうと思っているのは、以下の3本柱です。
JA出荷(基盤)+ 個人直販(利益UP)+ 飲食店卸(安定)
1つだけに絞るよりも、
複数の売り方を組み合わせることでリスク分散ができ、経営が安定します。
◆ まとめ|売り方を知ることが経営の第一歩
農業は「作る」ことだけに目が行きがちですが、
実は “どう売るか” が一番収益に直結 します。
規模が小さくても、売り方を工夫するだけで
収益やブランド力は大きく変わります。
来年から米作りを始める同じ初心者仲間として、
あなたの農業がより楽しく、安定して続けられるきっかけになれば嬉しいです。



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