初心者がやりがちな経費のムダと最適化のポイント|小さな農家こそ“支出管理”が命

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農業を始めたばかりの頃は、何にどれくらいお金がかかるのかが分かりづらく、“気づいたら赤字”という状態になりがちです。
特に小さな農家にとって、支出の最適化は利益を守るための最重要ポイントといえます。

僕自身、福岡県朝倉市で来年から米づくりを始める中で、ベテラン農家さんから「その買い方だと無駄が出やすいよ」と教わったことが何度もありました。

今回は、初心者がつまずきやすい“経費のムダ”と、それを避けるための“最適化のコツ”をわかりやすくまとめます。


◆初心者がやりがちな「経費のムダ」とは?

農業で無駄が出やすいポイントは、大きく下の5つに分かれます。

  1. 機械関連の支出(買いすぎ・借りなすぎ)
  2. 資材の買い方によるムダ
  3. 乾燥・調製料金のロス
  4. 作業効率の悪さによる“目に見えない経費”
  5. 直販の準備不足による利益ロス

ここからさらに深掘りしていきます。


◆経費のムダ①:機械を買いすぎてしまう

農家初心者がもっとも陥りやすい落とし穴が 「機械を揃えすぎる」 ことです。

理由はシンプルで、
農機具はとにかく高い。
トラクター・コンバイン・田植機だけで数百万〜1,000万円以上は普通です。

ベテラン農家さんの多くが最初に言うのが、

初心者はまず“借りる”から入った方が絶対いいよ。

という言葉。

▼ 買う vs 借りる(レンタル)の比較イメージ

項目買う(中古)借りる(農機レンタル)
トラクター100〜300万円1日 1〜2万円
田植機50〜200万円1日 1〜1.5万円
コンバイン150〜350万円1日 2〜3万円
メリット自由に使える初期費用ほぼゼロ
デメリット固定費が一気に高くなる予約が必要

※地域や機体のサイズで変動あり

初心者段階で買ってしまうと、作付面積が安定する前に支出だけ膨らむという状態になりやすいです。

最初の2〜3年は、
✔レンタル
✔シェア
✔地域の農家さんに作業代を払う
などの方法を組み合わせると、ムダが激減します。


◆経費のムダ②:資材の“買い方”で損する

農薬・肥料・苗などは、買い方次第で1反あたり1〜2万円変わります

初心者が損しやすいパターンは:

  • 小ロットで買う(割高)
  • ホームセンターで買う(割高なことが多い)
  • 使い切れない量を買う
  • 見積もりを複数取らない

特に肥料と農薬は、JA・資材店・ネットで価格差が大きいです。

▼ 初心者がやりがちな“良くない買い方”

  • 「とりあえずこれにしとくか」でネット最安ではない商品を買う
  • 必要量を計算せず余らせる
  • 逆に不足して割高の小ロットを勝手に追加購入

▼ 良い買い方(最適化のコツ)

✔ 必要量を“先に計算”してから購入
✔ JAと資材店の見積もりを両方取る
✔ 余りそうなものは地域農家とシェアする
✔ 肥料は“まとめ買い割引”が効くケースも多い

これだけで年間数万円のムダが消えます。


◆経費のムダ③:乾燥・調製のロス

米農家の大きな経費のひとつが、
乾燥・調製(1俵約1,500〜1,800円) です。

初心者のころに起きやすいロスは:

  • 収穫のタイミングが遅くて乾燥時間が増える
  • 水分が多い状態で持ち込んで追加料金
  • 小ロットで持ち込んで割高になる
  • 調製時のロスが多い(クズ米が増える)

▼ 最適化のポイント

✔ 収穫前にこまめに水分をチェック
✔ 近所の農家と“まとめ乾燥”してコスト共有
✔ クズ米が増えないよう刈り取り時の高さを合わせる

これだけで1反あたり3,000〜5,000円は改善できます。


◆経費のムダ④:作業効率の悪さ

初心者はどうしても作業が遅く、
結果として燃料費・人件費(応援を頼む場合)・時間ロスが大きくなります。

特に多いのが、

  • トラクターで何度も耕しすぎる
  • 水管理に無駄な時間をかけすぎる
  • 移動回数が多すぎる

これは“見えない経費”ですが、
実質的には大きなロスになります。

▼ 改善のコツ

✔ 耕す回数を最小限に(2回で十分なことが多い)
✔ 水管理は「朝・夕の2回」で習慣化
✔ 圃場の順番や作業動線を“前日”に決めておく

ベテラン農家の人は「段取り8割」と言いますが、これは本当にその通りです。


◆経費のムダ⑤:直販の準備不足で利益ロス

多くの初心者が見落とすのが、
「売り方の準備が遅いことによるロス」 です。

  • 直販用の袋・デザインが間に合わない
  • SNSでの発信が直前すぎる
  • 収穫後に慌てて販売方法を考える
  • JA出荷が中心になり利益率が下がる

直販は準備さえ早ければ、
利益率が一気に15〜30%上がるのが強み。

▼ 最適化ポイント

✔ 収穫の2〜3ヶ月前からSNSで発信
✔ 早割・予約販売を導入する
✔ 小ロット販売(2kg・5kg)を用意する
✔ 価格表と販売ページを事前に準備する

「売り方を整える=利益を守る」と考えるとグッと楽になります。


◆初心者がやりがちなムダと、改善ポイントまとめ(表)

経費のムダポイント初心者が陥りがちな例最適化のコツ
機械費買いすぎ、サイズが合わないレンタル・シェア・代行を活用
資材費高い店で買う・余らせる見積もり比較・必要量の計算
乾燥調製費水分過多・小ロット水分チェック・まとめ乾燥
作業効率耕しすぎ・移動が多い段取り・耕す回数最適化
販売ロス情報発信が遅い事前準備・予約販売活用

◆まとめ:小さな農家だからこそ“ムダ取り”が最大の武器

農業は収入が天候に左右されやすい仕事です。
だからこそ、経費の最適化は初心者が必ず押さえるべき強い武器になります。

ムダを削るほど利益は安定し、
「これなら続けられる」と実感できるはずです。

僕自身も、地域の農家さんから教わった“ムダの減らし方”のおかげで、来年からの米づくりに不安がだいぶ減りました。

にじいろ商店

こんにちは。
高校卒業後、10年の土木経験を経て28歳で独立。
大好きだった祖母が残した田んぼを継ぎたいと思い31歳から兼業で米農家の道へ。
農業知識0から米農家へ、どんなものがたりが待ち望んでいるのか。
毎日楽しみながら投稿してます。

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